平松前大阪市長。
前大阪市長として知られる氏は、
とにかく優しい人柄です。
かつての大阪W選挙の時は、
橋下大阪市長の話ばかりが報道されており、
平松氏がどのような人物であるか、
多くの人にとっては、
わからないというのが本音ではないでしょうか?
現在、公共政策ラボという
シンクタンクで活躍しておられる平松氏、
早速インタビューです!!
政治com:(以下、政)
現在の取り組みとしまして、どのような事を、どの様な思いで、取り組まれているかについて、お話頂けたらと思います。
平松邦夫氏(以下、平)
市長終わってから、落選してから、公共政策ラボ(http://www.with-ppl.jp/ppl/)という、シンクタンクを立ち上げまして、で、本当に大きな流れがマスコミを中心に、どーっと座標軸が変わりつつあるなっていう気がして、それが本当に市民のためになるのかどうか、国民のためになるのかどうかという、根本のところを問いかける、、
やはり自分が大阪市長を4年やらせてもらって、たいへん問題もあって、財政状況も悪い中で、今やれることってのは、やっぱり市民の協力を得ることだろうと、市民共同、その部分を中心にしていた4年だったと思います。
ところが、一方では、そうではない動きって言うものが、特に維新の会を中心として、ポピュリズムといわれるものであったり、あるいは一方で、新自由主義の再来、ともいわれるもんであったり、それらに対しての「警告」と言いますか、「警句」と言いますか、それを発したい、、、、そういう活動をやってます。
政:
現在、太陽の党が日本維新の会と合流、との報道がありますが、それに対する想いを語っていただけたらと思います。
平:
大阪市長選挙、知事選挙のダブル選挙が、国の政治家にとってどんなインパクトがあったのかっていうのが、あのあとの各政党の維新の会に対するスリ寄りかたであるとか、あるいは、大都市制度を変えられるというような法律ができたりとかですね、
何もかも、力のある、発信力のあるといわれる人の所に、スリ寄ってる政治家の姿、、、
残念だぁと、
本当に政治を志す、国民のために、政治はあるんだという考え方からすると、「野合」といわれても仕方がない動きが、一連の騒ぎではなかったかなと、、、
特に太陽の党に関しては、減税日本ですね、と一緒にやるんだとの発表の翌日に、その破談を、日本維新の会と一緒にやるということで、なおかつ名前もすぐに、太陽の党から日本維新の会にすると、
すごい人気を持ってらっしゃる方二人が、軸になってますから、当然、多くの人たちの関心を集めるでしょうけど、「じゃあその人たちが何を目指しているのか?」
単に、霞ヶ関解体だとか、いろいろしたということが、本当に国民のためになるのかと、いうのをしっかり見極めないといけないのが、間近に迫った選挙の、いちばん大きなポイントであると、私は思っております。
政:
それでは、平松さんの個人的な事に関する質問なのですが、
以前、平松さんとお会いさせて頂いた時に、
私が「平松先生」と呼ぶと、平松さんは「先生やめて!」とおっしゃいました。
私は「平松さんからは、多くの政治家がもっている
胡散(うさん)臭さを一切感じない」と思いました。
平松さんの、そのような「心」は、どこからきたのか、、、
思い当たる事とかはありますでしょうか?
平:
「自分一人でここまで来たんじゃない」って思っております。
絶えず自分を支えてくれる人がいたり、応援してくれる人がいたり、あるいは間違っている時に「こっちの道だよ」という風に指し示してくれた学校の先生がいたり、、、
そういう人たちに助けられて歩んできた人生が、ちょうど59歳の時にですね、市長という道を開いてくれて、それから4年間、、、
自分は、別に政治家という動きをしたつもりは無いんですね。
大阪市長が政治家だと、、、
確かに選挙で選ばれたから、政治家っていうジャンルには入りますけど、私は行政のトップで、多くの人たちの暮らしと安全、それを一番市民に身近なところで、責任をもって、対処する仕事であると、
それと同時に多くの職員を抱えている大都市ですから、その職員が前向きに一致団結して動けるように、色んな下地を作ったり、地ならしをしたり、自分が先頭に立って指し示したりと、それが行政のトップだという、信念でやってきましたんでね、
だから、「政治家」っていわれると、
なんとなく「えっ、どこにいるの?」っていう感じは、今でもします。
その部分で、負けたのかな、とも思いますね。
政治ってのはどこか胡散臭いっていう(笑)、質問の中でおっしゃいましたけれど、、、
胡散臭いだけではなくて、やっぱり信念の強さっていうか、そういう部分で、自分でも強いつもりでいるんですが、その強さってのは、私の場合は、
「いやっ、だって市民のためになるんだもん」という強さなんですよね。
それだけでは通じない部分、、、だって市民にも色々あって、良く批判される既得権益とか、これが見えない既得権益を山ほどむさぼってる人たちが、これだけの格差を広げてしまった社会を作ってしまった、ということで考えると、あの選挙で批判された既得権益者ってのは、別に格差を生み出した側にいる人たちではないと、私は思うんで、地域の方とかですね、、、
全く違う方向を、誘導されて、特にマスメディア、自分も出身なんですが、マスメディアが面白さに飛びついちゃうという、、まぁメディアスクラムといいますか、パパラッチ現象といいますか、、、
そういうのを、1年経った今になってみると、もっと強い政治家の姿、というものを見せるべきだったのかもしれないな、とは思いますけど、じゃあそれができたのかというと、自分にはちょっと無理かなと思います(笑)
政:
それでは最後に、現代を生きる若者達に、エールとなるような、座右の銘を送っていただけたらと思います。
平:
今の若い人たち、っていうのは、
特に閉塞感という言葉でさんざんあらわされて、、、
まるで、出口のない中にいるんだっていうのを、自分たちで思いすぎている部分があるんではないかなって思います。
座右の銘ですが、私は、吉川栄治さんがお書きになった、宮本武蔵が、昔からすごく好きで、、、その中の武蔵の言葉として、
『五輪書』の中だったかな、、、
「我、事において後悔をせず」
これはね、自分自身が非常に迷う、選択肢がいくつかあった時に、迷う。
だけど、迷っても、決めたことをいつまでたっても後を引かない、縛られない。
自分が決めたんだから、それを徹底してやり抜くんだっていう部分、、、
自分が弱いだから、「我、事において後悔をせず」。
そういうものを座右の銘にして、それを目指していく。
もちろん裏目に出ることだってあるし、人生ってのは、何もかもが自分が思ったようにはならないものである。で、自分が知らないことは山ほどある。
「自分が知らないことが山ほどあるということを知っていることが大事である」
そういう風に思いますし、
で、「知らなかったことでも別にいいんだよ」っていうような、もっともっと、幅の広さ、、、、
自分はもう、出口も何も無い若者なんだ、なんて思うんじゃなくて、
きっといつかどこかでそれをこじ開けてくれる人が出るかもしれないし、あるいは自分でそれに気づくかもしれない。
で、私の子供のころと、今の若者たちの、環境の違いというものは、もうびっくりするぐらいの違いで、、、
「富の基準」が違ってきている。
だから、高度経済成長の時のあの栄華を追いかけるんじゃなくて、
「今ある社会の良さを、もっと見つめる努力しませんか?」。
そのあなたの横にいる人が、どういう考えを持っているのかってのを、
単にメールのやり取りだけではわからないでしょうから、、、
だから「人と触れ合うこと、多くの人と色んな意見を交わすこと。」
という月並みな言い方になりますけど、
意外と、私の子供のころと今とで、社会インフラがここまで違うのに、、、
一番違うのは「太陽を感じられる環境ってのが、薄れてきているのではないのかな。」
と思います。
それはメディアが発達したこと、デジタル化が進んだこと、あらゆることが影響してるんですけど、でも「生きている」っていうその体温を感じられる仲間を、創りましょうよ、、、それが、若い人たちへ言えることかなぁと思います。
(インタビュー;2012.11.20)
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静かなる感動が押し寄せるインタビューでした。
どんなに時代が変わろうと、
われわれが人間として生きている事実は変わらない。
時空を超えるかのような、
深く、重厚な平松氏のメッセージは、
間違いなく
時代が進むにつれて、
多くの人たちに必要とされるでしょう。