2012/10/01

地方分権の申し子に会ってきたよ! !

「人里離れて」みたいな雰囲気の写真ですが、
事務所は市役所のすぐ近所(^ o ^)





2011年11月の大阪府知事選(大阪ダブル選挙)で

維新の会の松井現大阪府知事と争った

倉田薫前池田市長。


「泣きたいのはこっちだよ」
で有名な倉田氏ですが、
実は橋下市長が泣き出した場にいたというだけで、
「橋下徹を泣かした男」として
違った形となって報道されたようです
(しかも無駄に抗議が殺到した)。


そんな倉田氏は、市長として素晴らしい実績を持っております。
池田モデルとして知られるユニークな改革を行ったり、
全国ワースト2位の財政難をわずか一代で立てなおしたり、

他にもたくさんありますが、
確固たる結果を出しておられます。
また全国市長会副会長や大阪市長会会長を務めるなど、
地元池田市民含め人望も厚いのです。


倉田氏の第一印象は、「貫録ありすぎ!」。
そんな倉田氏にインタビューしてきました!!


政治コム(以下、政):
現在はどのような事に取り組んでおられるのですか?

倉田薫さん(以下、倉):

今、主に取り組んでいることは、薫風政治塾ですね。
地方政治家養成講座。

私は非常にラッキーな男で(多くの夢が叶った)、18歳で大学入った年に時に、将来市会議員になることを決意するわけですね。それから8年間、それなりの想いで準備をしてきて26で初めて池田市の市会議員に立候補したわけです。

地盤・看板・カバンなし、あえて言うならば当時、自民党公認であったことなんですが、友達はみんな反対(笑)。
あの当時はロッキード事件があって自民党の人気が最悪な時でしたが、自民党公認という看板だけで戦ったわけです。

それから20年市会議員をやって、そして46歳で市長になりました。
(予定では)その後20年間市長をして66歳で市長を勇退して、それでから母校の関西大学で若い大学生たちに、地方行政や政治を語らせて頂きたい、、、、、というのが僕の夢だったわけです。
だいたい95%まで夢が成就されつつあったわけですよ


去年の11月(大阪ダブル選挙)までは(笑)。

倉田氏の魂が込められた薫風政治塾


それで残念ながらこんな結果(落選)になりましたんで、、、
だけどある友人がこう言ったわけです。
「あんたの夢が早なっただけやないか、次世代の人たちに政治や行政を伝える薫風政治塾を早くできた。えええことやんか。」と。

これは何事も出違えた問題をポジティブにとらえていくってこと。だから今はその思いで、15名ですけど(15人応募)、最近は2、3人オブザーバーが入ってきています。

月に2回ペースで地方政治、行政の勉強をしております。
これが、今一番取り組んでいることですね。



政:
倉田さんは、市長時代に大阪市長会会長として当時知事であった橋下知事と連携をとり、支え、議論を交わしということで、最も橋下市長を知る人間の一人と言われておりますが、そのことから今の日本維新の会に対する思いを語って頂きたいのですが。

倉:
おっしゃる通り、橋下徹と連携、支え、やってきたこともあり、ここ数年の橋下徹を一番知る人間であることを自負しております。

まぁ、(橋下氏を)泣かした男と呼ばれていますけれども私が泣かしたわけじゃなくて、あの場の雰囲気で勝手に泣いたわけですけど(苦笑)。

私としては橋下府政改革の良き理解者であったと思ってるし、いい連携のパートナーであったと思っています。これは知事橋下徹と、大阪市長会会長としての倉田薫、そして我々の仲間の首長が連携を取っていたわけです。

橋下氏の最大の成果というのは、豊中・池田・箕面・豊能・能勢、この3市2町にですね、大阪府教育委員会が持っている教職員人事権が委譲されたことです。


それは全国初めてです。政令指定都市はちゃんと教育委員会の人事権を持っていますけどね。それを除けば全国で初めてです。これはこの3市2町の首長と橋下氏が懇談の時に、
「クソ教育委員会と、教育委員会のことを言っているだけではなくて、教育委員会はこうあるべきだ、教育の中にも地方分権が重要や、人事権が重要や」と話したわけですよ。

ほんで橋下さんが当時の文部科学省副大臣の鈴木寛(すずきかん)さんとかけあって、文部科学省の正式な見解として、現行法制上での教育人事権の委譲はできると、
ほんで議会で可決して、それに基づいて3市2町がやったわけですよ。

これは全国で初めての分権の一つのモデルですよ。あるいは池田市は地域分権という制度(池田モデル)があるわけですが、小学校単位のコミュニティーに税金の1%、700万円程ですが、予算編成の要望権を与えるわけです。
納税者である住民が自分たちで納めた税金の一部を支配できるわけですね。逆にこのことも橋下さんはよき理解者でありました。

だから地方分権改革の先兵として地方から国を変える。国の統治機構を変えよういうて国政を目指すわけですよ。まぁ大したもんですよ。

んで、僕は最近いろんな講演会で言っているんですが、やっぱり東の石原新太郎、西の橋下徹この二人はですね、一首長でありながら、国を動かしたんですね、
外交問題、石原新太郎が東京都で尖閣諸島を買い取る、「そんなバカな」と言いながら結果政府は買い取ったわけですね。石原新太郎の一言で国が動いたわけですよ。

「橋下:大阪都にするんや~」、「倉田:そんなバカな、これ法律改変せなあかん。そう簡単にできませんよ」
って去年の11月(大阪ダブル選挙)に言ったわけです。

そりゃそうですよ、地方6団体、あるいは全国市長会、全国知事会、タバになってもなかなか制度なんてなかなか変われへん。そんなん3年4年6年あるいは10年かかってやっと変わってくるもんです。


ただ、橋下さんはそれを一年でやった。
いわゆる大都市部に都区部特別区を設けるという手続きをですね、それを7党派で議員手続で法律を作りよったわけですわ。

これも橋下徹という一人の首長をして国を動かしたという一つの現象ですね。これはすごいことですよ。

その凄いことを背景に大阪維新の会は日本維新の会になって、今度は国とりを目指すわけですよ。この辺からなると少々危うさを感じざるを得ないと。

でもまたすごいことをやってのけるかもわからん。関西はそれぐらいの雰囲気でしょ?関東行けばちょっとは違いますけどね。
だからまあ、70なのか、100まで到達するのかわかりませんが、今度の衆議院解散総選挙で、維新の会は多分大躍進ですよ、

池田市のウォンバットの写真、かわいいです。

ただし「で、どうなるの?」という話ですよね。


私が講演で言っているもう一つのことは、大阪から日本が変わる。これ事実ですね、大阪維新の会が日本維新の会になって、日本の政治を変えていく、これ事実ですよ。

「ところで皆さんに質問します。ところで大阪は変わりましたか?大阪から日本は変わったでしょう。ところで大阪は変わりましたか?」っていう問いかけを一年後にしたらいいですよ。

だからやっぱり橋下さん、松井さんももちろんそうですが、大阪を変えることですね。変えるということは元気にすること、良い意味で。

で、そっちじゃなくて、彼らは日本の方に「だぁ~」って進んで行っているから、そういう意味では本来背負っている責務とは違うところへ行こうとしている。

まぁ東京都知事が日本の国を変えるために尖閣を買うもんやね。これは結果として政府に買わせたんだから、正解ですね。
ところが大阪市長は国とりに走っているわけです。この辺がちょっとしんどいところ。危ういところは感じていますね。

政:
それは地方分権との矛盾すら含んでいるということですか?


倉:
分権との矛盾は実は橋下さんの中では含んでいないんですね。

要するに中央政府の統治機構を変える、即ち国の役割というのをもっとコンパクトにする。

例えば、税社会保障の一体改革といいますが、社会保障に関する、医療、年金、介護、子育て支援、これほとんど地方ができることなんですね。

だから大きな基準だけ国が決めてくれたら、あとは地方行政で、医療保険、介護、国民健康保険なんてのは特別会計を基礎自治体が持っているわけですから、、、

そういう意味では地方がやるべきことはたくさんありますね。
そういった意味では地方に権限と財源を渡してあげる。

で、道州制、それから中央政府をコンパクトに、今政府が何をせなイカンか、、、だから衆議院は240という事なんでしょう。

ただそう簡単にトントントンといけへんよと、、、
何か見てたら明日にでもそうなるように見えるでしょ?(笑)
ここがちょっとこう、、違うんですけどね。
それでも大したことですね。



政:
ありがとうございます。
それでは、倉田さんが書いた「首長の戦略」を
読ませて頂いて思ったのですが、
倉田さんは多くの政治家と比べ「良いものは良い」とはっきり主張する柔軟な考えのように思われるのですが、その柔軟性はどうやって培われたのですか?

倉:
まぁもともと人間が柔軟でして(笑)
僕は大学時代に「こんな先輩がいてくれたら良かったのに」と、例えば首長インターンシップみたいなのがあったら僕はもっとできたやろな~なんかね、
で、それを逆の発想にして、現在できるだけ多くの若い人たちにチャンスを与えていきたいわけです。

そのためには「こうであらねばならない」ではだめなんですね。いわゆる決まり決まった考え方をしているんではなくて、
考えるのはみんなですよ、

ん~、古い話になるんですが、50年前のケネディ大統領が暗殺された、当時中学2年生ですわ、その時の社会の先生がね、
その時間自習にしよったんですわ、自習にして自由討議させた。中学校二年生ですよ!?
ケネディ大統領の功罪について(罪まであったかどうか覚えてませんが、、)。

まぁ要するにケネディ大統領についてということで、中学校二年生に自由討論させたんです。
この先生は、今からいうと日教組の闘志だったわけです。組合活動に熱心だった、、だから僕とは当時で言ったら相容れない方なんですよ。でもその先生は、こうあるべきだという時間の設定ではないんですよ。
「今日ダラスで、ケネディ大統領の暗殺があったけど、今から自習にするからこの時間討論せぇ」と、、

で、その人に限りませんが、そのような人に何人かお会いしているんですよ。柔軟であればより素晴らしいなぁ~と思う人。

で、やっぱり自ら考えることを、若い人たちに、あるいは国民市民にしてもらわないといけない、という想いで接して来ましたから、、、、

だから薫風政治塾には民主党の議員いますよ、みんなの党の塾生もいますよ、それから保守系の議員もいますし、、、
民主党からお預かりした地方議員は地方議員の資質を高めて、まぁ理想ですけど、、、地方議員の資質を高めて民主党にお返しします。公明党の人からも、資質を高めて公明党にお返しします。

薫風政治塾は、倉田薫の理念を押し付ける塾ではない、一緒に勉強する。その想いでしてますからね。

想いを語る目は真剣そのもの

政:
それでは、今の若者に座右の銘となるような一言、何かあれば。

倉:
「有言実行」です。
このあいだ、英語のスピーチコンテストいって、ご挨拶させて頂いたときに、日本では以心伝心、不言実行、心に秘めて黙って行動しろと、そうすると他の人が認めてくれると、これが日本人の奥ゆかしさでしょ?

でもそうじゃなくて、思っていることは伝えないと、
だから有言実行。
言ったことはやり遂げるという。

あと「継続は力」ですし、「結果がすべて」ですからと、
こういう想いですかね。

それからやっぱり若い人たちは、
「イメージトレーニングしろ」と、、、

「僕がもし橋下市長ならこうするなぁ」「僕がもし野田総理ならこうするなぁ」「僕がもしあの会社の社長ならこうするなぁ」「僕が校長ならこうするなぁ」と立場を変えたイメージトレーニングを常にするべきですよ。
そうすると、その場に立った時にスッと出てくるんです。

歴史を繰り返すこと、
頭の中でパラパラパラ~っと歴史のページをめくって、
例えばイジメ自殺事件には「僕も若いときイジメがあったなぁ、その時どう解決したんやろう、、、どんなことになったんやろ」と、そういうイメージを常に持っているといいですね。

(インタビュー;2012.9.20)
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インタビュー後の感想ですが、
本当に素晴らしい方でした!


不思議と全面的に伝わってきたのは、
「あらゆることへの感謝の心」
です!!

現在の日本は、
文句ばかり達者な国民による
お任せ民主主義
なんて言われたりもしていますが、


そんなんじゃあなくて、
一人一人が考え、
地域と、国と関わっていくことが
これからの日本に求められているのではないでしょうか?

倉田氏が日本社会に贈るメッセージには
実践者ゆえの確かな重みがあります。





インタビュー終了後、
著書「拝啓大阪府知事橋下徹様」
をいただきました