デフレの仕組みを説明するお話
「子守り協同組合のお話」
これは議会職員からなる若いカップル150組ほどの組合で、
ベビーシッター代を節約するために、
交替でお互いの面倒を見るようにした組合のお話です。
(アメリカにはベビーシッターの文化がある)
自分が出かけたい夜に、子守りをしてくれる人を見つけられる確率が、
かなり高くないといけないので、組合が比較的大きいことは重要でした。
協同組合創設にあたり組合は、
お互いがそれぞれ公平に子守りを分担するような仕組みとして、
クーポン制を導入しました。
協同組合に参加した夫婦は、
1枚が子守り30分に相当するクーポン20枚をもらいます。
子守りをすれば、子守られ夫婦は子守り夫婦に、
その時間に見合うだけのクーポンを渡します。
これにより、長期的に見れば、クーポンを補充しないといけないことから、それぞれの夫婦は受けたのとほぼ同じぐらいの
子守りをこなす必要があります。
でもやがて、この協同組合はかなり困ったことになりました。
平均すると、夫婦たちは引出しに子守りクーポンの予備を少し持っておこうとします。そうすれば何かの折に、何度か続けて外出することがあっても対応できる。しかしながら、流通しているクーポンの数は、平均的な夫婦が希望する手持ちの予備の数をはるかに下回るようになってしまったのです。
夫婦たちは、子守りクーポンの予備が減ってきたのに不安になって、他のカップルの子供を子守りして手持ちを増やすまでは、外出したがらなくなったのです。
しかしながら、まさに多くの夫婦が外出したがらないために、
子守りをしてクーポンを稼ぐ機会も希少になり、
↓
するとクーポン貧乏な夫婦たちはますます外出を控え、
↓
そして共同組合の子守り量は激減した、、、、
つまるところ、子守り協同組合は不況に陥ったのです。
これは経済学では、「倹約のパラドックス」
として知られております。

