
尖閣問題によってかつてない緊張関係にある日中関係。
多くの日本国民がかつてないほど
戦争への危惧を抱いているのではないでしょうか?
ところで戦争への懸念が高まるときの国民感情とは
どのようなものなのでしょうか?
実際に戦争になった国にいた人たちの文章を
いくつか紹介させて頂きます。
まずはじめに、ジャーナリストの堤未果さん。
著書「ルポ貧困大国アメリカ」の中にて興味深い話をしております。
「アメリカのメディアを裏で動かしているものの存在について私が初めて実感したのは2011年9月11日の同時多発テロの時だった。
あの時ニューヨークに住んでいた私は、テロリストの存在と、次のテロの疑いについて繰り返すメディアに不安を煽られたアメリカ国民が、恐怖から好戦的になり、武器を買いにスーパーに走り、一気に戦争へと突き進んでいく姿を目の当たりにした。
「愛国心」という言葉に多くの国民が安心感を覚え、星条旗の下で報復を叫ばなければお前も敵だ、という恐ろしい空気がアメリカ中に流れていたのを覚えている。」
最後にハーバード大学教授で世界的な社会学者の
ハーバード・ケルマンさん。
冷戦時代、アメリカにいたケルマンさんは
「国際心理学の社会心理学的次元」という論文の中で
このような事を述べております。
「米ソ関係について論じる社会学者は、多くの対立関係の特徴として、鏡のイメージという現象に注目している。
価値観は正反対だが、当事者双方は、自己と他者について類似のイメージを発展させる傾向があるという。
つまり、当事者同士は、それぞれ、正の自己イメージと負の敵イメージを発展させる傾向があるという。
鏡のイメージの中心的な内容は、基本的に善悪の次元で描かれる。
それぞれの陣営は、自らを善良で平和的であるとみなし、防衛の必要があるときのみ武装し、いつでもオープンなギブ&テイクと、妥協の準備ができていると考えている。
これと対照的に、敵は、悪人で攻撃的であり、侵略を意図して武装し、力という言語にのみ反応すると考えている。」
ということで、
現在の日中関係は、より一層冷静に対処しないといけないってことなんですね。
いつの時代でも、戦争は戦場に行くことの無い政治家の、
つまらぬ意地で起きてきたというのが偽らざる歴史の真実です。